必要な情報をフィルタリング
現代人には毎日無数の情報が入ってきます。
インターネットで情報を得ることが当たり前になって
今までは書籍や直接人から聞かなければ知りえないものまで
瞬時に検索から見つけることができます。
テレビ好きな人は、自分が好む好まずに関係なく
どんどん画面に情報が流れてきます。
これらの情報を全て脳に入れようとすることは不可能です。
脳は、重要だと判断した事以外は遮断してしまう機能を持っています。
RAS(脳幹網様体賦活系)と言う、脳幹の基底部にあるフィルターシステムです。
RAS(脳幹網様体賦活系)が膨大な情報から、自分にとって必要な情報を
フィルタリングしてくれるのです。
興味の無いことや、必要でないことは、見たり聞いたりしていても
入ってきません。
これは、全ての情報を取り込んでしまうと脳がパンクしてしまうのを
抑えてくれるものでもあります。
RASが働いている例えとして
電車の中で集中して本を読んでいるとき、回りの雑音は聞こえません。
夢中になりすぎて、降りる駅のアナウンスが聞こえず
乗り過ごしてしまった。
最近ならスマートフォンに夢中になって、同じようなケースも多いでしょう。
毎日見ているはずなのに、今まで気づかなかった。
このパターンも多いです。
何度も通っている道に、空き地ができていました。
最近、建物が取り壊されたようですが
何が建っていたのか思いだせません。
自分に関係のないものだから、記憶に残っていないのです。
これが、お気に入りのお店だったり
知り合いのお家なら、すぐにわかりますよね。
RAS(脳幹網様体賦活系)を利用して、今から自分にとって
必要な情報を手に入れるには?
以前のカラーバス効果の記事にも書きましたが
意識すると、それに必要な情報をキャッチできます。
脳は、重要だと判断したことしか認識しない。
重要でないと判断された情報は、ほとんど記憶に残りません。
この記憶に残らない情報を、ストコーマ(盲点)と言います。
ストコーマの中に、本当は自分にとって必要な情報があるかもしれませんね。
昨日までは重要だと思っていなかった情報を
ストコーマを解除することによって、必要な情報としてキャッチする。
それには、昨日までの「思考」と同じではキャッチできません。
これから先の、なりたい自分をイメージして
今まで、「これしかない」「これが自分の現状」とか思っていることを
枠を外してみると、見える世界、入る情報が変わってきます。
人は、気づかぬうちに自分の枠を作ってしまっています。
現状維持が心地よいと感じる。
変化に対して恐怖を抱いたり、自分にとって「普通」じゃないと感じたことを
シャットアウトしようとします。
それが、昨日までの自分から抜け出せない要因なんですね。
少しずつ枠を外して、新しいことに耳を傾けるようにすると
最初は小さなことからですが、次第にそれに関連して
今まで盲点になっていた情報も見えるようになってきます。
きっかけは人それぞれですが、最近知り合った人に
大きな影響を受けて考え方が変わったという人や
たまたま薦められた書籍から思考が変化した、なんてかたもいます。
自分で選ぶ書籍は、どうしても偏りがあります。
薦められた書籍は、興味がないかも・・・
と感じても読んでみると、以外に面白かったりします。
是非、食べず嫌いではなく、チャレンジしてみてください。