同調現象に見る安心心理
百貨店で「イタリアフェア」を開催していました。
イタリアの工芸品や服飾品もたくさん展示販売されて、色鮮やかな売場を
一通り見て歩きました。
食品もあったので、夕飯に何か買って帰ろうと、とりあえずグルッと見てまわり
どれにしようか迷って、ポークの香草焼き?のようなのと
ピザを買いました。
ぐるぐる各お店を見てると、あるお店には人がたくさんいて
別のお店には誰もお客さんがいない。
ところが、うろうろして戻ると、お客さんがたくさんいるお店が
変わっている。
先ほどガラガラだったお店が、今度はにぎわっています。
これって、同調現象によるものなんだな~
同調現象とは、周りの人と同じ行動をしていると安心し、逆に自分が正しいと思っても
他の人が異なる行動をしている場合には不安になるといった集団心理のこと。
社会心理学や行動心理学における用語のひとつ。
誰もお客さんがいないと買いづらい。
一人か二人でもいると、そこに人が集まる。
行列していると、そのお店は美味しいんだ!
と感じて自分もその列に加わる。
レストランなど飲食店でも、この現象は顕著にあらわれますね。
誰もお客さんが入っていないと「美味しくないのかな」
って思います。
賑わってるお店だと、なんだか安心感できるのです。
そして、本当に美味しいと感じてなくても
大勢の人が美味しいと言うと、そのような気がしてくる。
集団の意見に同調してしまう。
これって、仲間はずれにされたくないって心理も働いています。
みんなと同じ意見でいれば、仲良くしていられる。
一人だけ違う意見を述べるのは勇気がいるかもしれません。
自己防衛本能が働き、本当は違うんだけど同調してしまった。
そんな経験が私もあります。
時には、討論するのが面倒で、「そうだね~」なんて
流してしまったり・・・・
で、後で気分がもやっとしてスッキリしない。
まぁ、場の空気を読んで同調したほうが良い場合もありますが
いつもいつも同調している人に、意見を聞きたいとは思いません。
流行だからといって、好みでもないファッションを取り入れたくもないし
欲しいとも思わないです。
頑固になるんじゃなくて、自分の意思を持った生き方をしたいですね。
長年一緒に暮らしている夫婦や親子で同じような仕草をすることってありますよね。
こちらは同調でも、嫌な感じはしません。
むしろ、愛を感じます。