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ミラーニューロン~共感・ものまね細胞~ 

      2015/07/02

「ミラーニューロン」という脳細胞があるのですが
これは共感細胞とか、ものまね細胞とも呼ばれています。

どういうことかと言うと、

目の前で、人が転倒したら自分は見ているだけなのに
思わず「痛い!」と思ったことがあると思います。

転倒して痛いと感じたときと同じ脳の領域が反応していると
考えられています。

実際に自分が体験していないのに、知覚することができるのが
「ミラーニューロン」によるものです。

connection

自分の体験ではないのに、見た出来事を
脳内に鏡のように映し出し、共感したり、ものまねをするのです。

鏡のように映し出すことから「ミラー」という名前がついています。

 

感情にも反応するミラーニューロン

 

「ミラーニューロン」は、生後間もないころから作動し始めます。

母親が赤ちゃんに笑いかけると、それを見て反応し、赤ちゃんも笑います。

まさしく「ものまね細胞」ですね。

この「ミラーニューロン」は、感情にも反応します。

テレビの主人公に感情移入して涙が出たり
スポーツを見ているときに、手に汗を握る。

相手の感情、「嬉しい」とか「悲しい」「苦しい」などの感情も読み取り
自分も同じような感情が湧いてきます。

嬉しいことがあれば、一緒に喜んだり
悲しんでいる人とは、共に悲しみを共感できるのも
「ミラーニューロン」の働きです。

相手の気持ちを「共感」できるのは
コミュニケーションを取るうえでもプラスなのですが
気をつけたいこともあります。

脳は、「嬉しい」「楽しい」というプラスの感情と
「悲しい」「つらい」「憎い」といったマイナスの感情を
区別することができません。

例えば、ニュースで悲惨な情報ばかりを取り入れていると
脳は、自分が悲しくてつらいと記憶してしまいます。

そうすると潜在意識に焼き付いて、マイナスな状況を
引き寄せてしまうこともあるのです。

head

日々の生活の中で、見聞きしたものは
良い悪いの区別なく、潜在意識に蓄積されていきます。

マイナスな情報を多く見たり聞いたりしてしまったな。
と、感じるときは、美しいものを見たり、綺麗な音楽を聴いたり、
ポジティブな会話ができる仲間と一緒に過ごすなどして、
潜在意識に良い情報を送ってください。

いつもマイナス発言や、悪口、愚痴ばかりを言っている人と
長い時間一緒にいると、やはり「ミラーニューロン」の働きで
自分にもマイナス感情が起こります。

お付き合いする仲間からも、大きな影響を受けますから
お気をつけください。

もちろん、自分自身が発する言動も、相手の「ミラーニューロン」に
働きかけますから、良い影響を与えるようにしましょう。

 - 心理学